在宅ワークにオススメ(したい)高級オフィスチェア10選 ジロフレックス68
「giroflex(ジロフレックス)68」(プラス)
ジロフレックス68(ジロフレックス、日本での生産販売はプラス)
概要
ジロフレックスは1871年創立のスイスのチェアメーカー。日々使用される椅子と医学の関連性にいち早く着目し、1919年からは次世代のニーズを見据えて、エルゴノミクス(人間工学)という新しい概念に基づいて長年に渡り科学的研究と分析を重ねてきたといいます。2013年にプラスがライセンス生産を開始。国内市場ではすべてプラスの国内工場で組み立てられています。
ジロフレックス68は、背中はメッシュで心地よく、座面はウレタンでしっかりと体重を分散します。背と座に異なる素材を使うことで、長時間の着座でも快適性を高く維持できるのがジロフレックス68の特徴だといいます。
背面は専用に開発された丈夫なメッシュ素材を使用。適度なクッション性があり、肩や上半身の動きをウレタンよりもやさしく自然に受け止めるといいます。背中全体をカバーする大きい背もたれと、体の動きを妨げないフラットなメッシュのおかげで上半身はリラックス。熱もこもらず、長時間よりかかっていても不快感がないとしています。
メッシュ素材の弱点は3次元形状が作りにくいことだといいます。腰を支える形状にすることが難しいため、従来はランバーサポートを当てることが必要とされていますが、ジロフレックス68ではメッシュを強いテンションで張る技術力とフレームの設計によりこれを解決。見た目にもメッシュの軽快感を活かしたシンプルで先進的なデザインが実現したとしています。
ジロフレックス68は、骨盤を適切に支え、大腿部への圧迫を軽減するために、座面は2つの角度で構成しています。
座面の後ろ半分は、背もたれのランバーサポートとの相互作用により背骨のS 字カーブを維持し、骨盤への無理な圧迫が生じないよう設計されています。
座面の前方約3分の1には-7度の傾斜をつけ、大腿部を負荷から開放するとしています。太ももの裏を座面が圧迫することがなく、血行を妨げないとしています。この-7度の角度によって、適切に体重を分散しつつ安定して着座できる、絶妙なバランスがたもたれているとしています。
特長
ジロフレックス68の主な特長は以下のとおりです。
「背メッシュ」=強靭なダイキャスト製のフレームの局面に立体的にフィットする二重構造のメッシュ素材を強い張力で張ることで、洗練された背のシルエットとサポート性を実現しています。
「背フレームを支えるY字支柱」=広くて大きな背もたれの細いフレームを着座に影響せずに支えるY字の支柱が68のデザインの特徴にもなっています。
「ステッチ縫製」=革張りは、縫製によりステッチが入った仕上げになっています。
「巻き込み仕上げ」=クロス貼りは、クッションをクロスで包み込むように巻き込んだ柔らかな仕上げになっています。
機能
ジロフレックス68の主な機能は以下のとおりです。
「背高さ調節」=背もたれの高さをセッティングできる調節機能付き。7段階。可動範囲は60㎜。
「ガス上下調節」=床面と太ももが平行になるのが、もっとも疲れにくい座面の高さだとして、無段階調節機能で、最適な高さにジャストフィットします。可動範囲は120㎜。
「背座シンクロロッキング」=シンクロメカニズムにより背もたれの角度を6ポジションで固定できます。スムーズな動きとダイナミックな座りを実現します。可動角度は0度~23度。
「ロッキング強さ調節」=座面下のつまみで好みに合わせて、ロッキングの強さも調節できます。また、背・座面のクッションは工具なしで簡単に交換できます。
「背奥行き調節」=作業内容や好みに合わせて、背の奥行を前後に5段階、50㎜スライドし最適な位置にセットできます。
「ヘッドレスト調節」=首筋を支えるためのネックサポート。後傾姿勢の時に後頭部を支え、首の疲労を防ぎます。高さ調節も可能です。可動範囲は70㎜(角度調整不可)。
ラインアップ
ラインアップは「ヘッドレスト付き革張り」「ヘッドレスト付きクロス張り」「ハイバック革張り」「ハイバッククロス張り」。背はすべてメッシュ。
カラー
カラーは背メッシュがブラック、ライトブルー、イエローグリーン、オレンジ、ライトグレー、バイオレット。座面は革がブラック(BK11L)クロスがブラック(Q648)。
価格(メーカーカタログ価格)
価格(メーカーカタログ価格、税別)は革張りヘッドレスト肘付が316030円~、布張りヘッドレストなし肘付が223960円~。
山人のオススメポイント
自在感と安心感を感じさせる座り心地
ジロフレックスはヨーロッパを代表するオフィスチェアの専門メーカーです。イスづくりに対する長い歴史と深い哲学、高い技術など、多くの知見が製品の中に込められています。
その技術をつぎ込んだ「ジロフレックス68」の座り心地はドイツの高級車を運転するかのような自在感と安心感があると感じます。また、アメリカのオフィスチェアとはまた異なった印象を与えてくれます。特にヨーロッパ風のインテリアを大切にする人の在宅ワークにはオススメしたい一脚です。
生産と販売はプラス
日本での生産と販売を行っているプラスは、ファニチャーカンパニーが中心にオフィス提案を行っており、特にデザインには強いこだわりを持っています。ユニークさや、自由さなどについては先進的な企業であり、また日本の通販流通の先駆者でもあります。そのプラスのオフィスチェアラインアップの高級ゾーンをカバーするブランドの一つがジロフレックスです。
また、プラスは国内に優良な工場を所有しており、ジロフレックスのような海外ブランドのオフィスチェアの生産・サポートには安心感があります。
ジロフレックス68もまた、良好な座り心地を味わえる一脚としておススメしたいブランドです。
メーカー紹介
ジロフレックス
ジロフレックスは1871年の創立のスイスのチェアメーカー。創立以来、座ることについての徹底的かつ科学的な研究開発により、設計に関する新しい見識と熟練技術者のノウハウとマイスタースピリッツにより、エステティック(審美学)、エルゴノミクス(人間工学)、エコロジー(生態学)、エコノミー(経済性)の4つのテーマが融和されたイスを創造し提供し続けているとしています。
同社は、イスは常にその人に合わせなければならず、その逆であってはならないと考えています。座る人とイスの関係を徹底追求したエルゴノミクスの理念を具現化した機能性と伝統が育んだクラフトマンシップの見事な調和が創り出す優れた品質と耐久性により、ジロフレックスの製品は最先端のオフィスチェアとして世界的に高い支持率を獲得しているとしています。
プラス
プラス株式会社は1948年、東京で事務用品卸を営んでいた今泉商店と鈴木商店が合併して設立した千代田文具株式会社が1959年に「プラス株式会社」に商号を変更。この社名には、二つの商店が一緒になった=「+」されたということに由来するとともに、世の中にプラスになる会社にしていきたいという想いが込められているといいます。以来、文具・事務用品卸からブランド・メーカーから自社工場を持つ本格的メーカーへと着実に転進し、メーカーとして製品開発に意欲的に取り組んできたとしています。一方、業界の商習慣や文具・オフィス家具といった取扱商品の範囲にこだわらない独自の流通サービス(アスクル、ビズネット)を発明するなど、市場創造にも鋭意挑戦し続けてきたといいます。刻々と変化する経済環境に対し、最適な経営体制を常に追求しながら、メーカー、流通の各事業に取り組むととともに、物流や製造・販売などを担う国内外グループ各社のマネージメント会社として、顧客満足の最大化を目指しているとしています。
同社が顧客に提供するものは、単に商品やサービスだけでなく、顧客に満足をもたらすことだといいます。新しい商品やサービスを通じて、今まで経験したことのない満ち足りた気持ちになってもらう。顧客の満足は、自分たちの満足でもあり、社会の満足にも通じるとしています。新しい価値で、新しい満足を。これを自分たちの最大の喜びとして、社会に貢献していくことがプラスグループの使命だとしています。
同社は、これからのオフィスづくりのグランドコンセプトとして"オフィスに「引力」を。人をひきつける、社会をひきつける、未来をひきよせる" を掲げています。
「引力」を生むためには、社内外のあらゆるステークホルダーと積極的につながりをもち、企業の社会的な役割、価値を示す舞台としてオフィスが重要な役割を担うと考えているといいます。そのため、2022年11月下旬に、同社のファニチャーカンパニーが移転。さまざまな人々、文化、価値観、ビジネスが集積するという恵比寿に、社会活動と企業活動を結ぶプラスの新たな拠点「PLUS DESIGN CROSS(プラスデザインクロス)」を構え、新しい働き方を実践し情報を発信するとともに、恵比寿の街に集う多様なパートナーとの共創活動を行っていくとしています。
年間売上高は
977億円 (2021.1.1~2021.12.31 単体)
1,875億円 (2021.1.1~2021.12.31 連結)
としています。
プラスの代表的ショールーム
プラスは、2022年11月に恵比寿ガーデンプレイスへファニチャーの事業拠点を移転します。新オフィスは名称を「PLUS DESIGN CROSS(プラスデザインクロス)」と命名し、自社オフィス兼体験型ショールームとして展開します。それと同時に、同センタープラザ1Fへワーク&ライフスタイルショップ「ouchi GARAGE(おうちガラージ)」、B1Fにワークスタイルショップ&ショールーム「CREATORE with PLUS(クリアトーレ ウィズ プラス)」を新規出店し、生活空間からオフィス空間まで最適な働き方を幅広く提案していくとしています。
新たなショールームの形態は情報がわかり次第お伝えしたいと思います。
ここに記した説明は2022年10月時点のものです(2022年3月から修正しました)。より正確さを心掛けましたが、変更があったり、もし事実と違うことがありましてもご容赦いただきたく存じます。
また山人のコメントは実際に試座し、様々な場面で取材を通じて得た印象ではありますが、あくまでも主観的なものであり、また、体格差などもありますので、できるだけ試座をされ、あくまでもご自分でご判断ください。
(ジロフレックス68の画像についてはプラス株式会社様よりご協力をいただきました)