在宅ワークにオススメ(したい)高級オフィスチェア10選 パルス
「Pulse(パルス)」
パルスチェア(内田洋行)
概要
Pulse(パルス)チェアは、内田洋行が、より快適な背もたれのリクライニング機能と長時間着座へのニーズに応えるために、北海道大学と北海道立心身障害総合相談所との協同開発による座り心地や操作性、デザイン性を追求して2009年に発売した高機能チェアです。姿勢安定メカニズムの研究成果を応用し、長時間の着座業務の負担を軽減するというオフィスチェアです。
デザイナーはカワカミデザインルーム代表の川上元美氏。
座る人を包み込むワイドなシートと背もたれ。脚部や背もたれの構造体には、高級感のあるアルミポリッシュを採用。機能性とともに、デザイン性にも妥協のないオフィスチェアだとし、座る人のカラダだけでなく、ココロも満たすとしています。
座った瞬間、背中の動きを解放しながら、腰から背中へと続くラインをとらえて、しなやかに支える、同時に座った人が意識することなく背筋が伸びてくる、書類作成や、パソコン操作などデスクワークの基本となる座姿勢をラクにキープできるように、力を入れなくても安定して座れるイスの研究から生まれたオフィスチェアだとしています。長時間でも、リラックスした状態で、快適な座り心地を実現するとしています。
パルスは、骨盤を立たせることで、姿勢の安定化を実現するというアクティブ・バランス・シーティング(ABS)理論を採用しています。
通常の座姿勢を安定して支えるためには、骨盤をしっかり支えることが大切だという理論のもとに背もたれとシートを開発したといいます。腰から背中にかけてのカーブを通常のオフィスチェアよりやや下方に設計するとともに、お尻後方が沈み込むようなシート形状を採用しています。着座位置のズレを防ぎながら、胸郭下部をしっかり支えることで上体を安定させ、着座姿勢をラクにキープできるようになったとしています。
パルスでは、人はリクライニング時に足の裏で床を押し、その力が骨盤を介して背もたれに伝えられるという人本来の動作に着目したメカニズムをもとに、リクライニング機構を開発したといいます。足の裏の力をスムーズに背もたれに伝えられるように、大転子(股関節部)にリクライニングの屈折点を設計。お尻が沈み込むように設計されたシートと組み合わせることで、リクライニングの繰り返しによる負荷を軽減しながら、ズレを防止し、常に快適かつ安定したリクライニングを実現するとしています。
リクライニング時に人は足の裏にある母指球というポイントで床を押し、その力が骨盤の屈折部分(大転子)を介して、背もたれに伝えられるとしています。パルスは、その動きのメカニズムに着目し、母指球からの小さな力をスムーズに背もたれに伝えられるように、腰が屈折する部分(大転子)にリクライニングの屈折点を設計、常に快適かつ安定したリクライニングを実現したとしています。
また、パルスでは、カラダを安定して支えるために、胸のうしろと骨盤のうしろの2つのカーブに加え、胸部の下の位置にも「第三のカーブ」を採用しています。この部分にカーブをつくることで、樹脂メッシュの背もたれが、胸部からしっかりと体を支えるとしています。
さらに、同社によると、身長が20㎝異なる人でも、座った姿勢でも座面から骨盤までの高さは、それほど大きな差にはならないといいます。パルスでは、背の形状を柔軟に変化させ、身長差による背のフィット感のズレを可能な限り解消できるようにしたとしています。
樹脂製メッシュの背もたれは、座る人の体格に合わせて変形することで、体格差を吸収。骨盤の背面をしっかりと受け止め、背中をやさしく包み込むとしています。(クロスバックタイプにも、内部に樹脂製メッシュを採用しています)
人は座っている間、さまざまな動きをします。意識をして動くこともあれば、仕事に集中しながら無意識に動くこともあります。パルスはあらゆる動きに合わせてしなやかに変化しながら、いかなる姿勢も安定して支えるオフィスチェアだとし、長時間座っていても疲れにくいとしています。
さらにパルスの背もたれのフレームの上部は、樹脂メッシュ部分と離れるように設計されています。これにより、カラダの動きにメッシュ部分がしなやかに呼応し、姿勢の変化を快適にサポートするとしています。また、大柄な人が座っても窮屈さを感じないといいます。
機能
パルスが備えている主な機能は以下のとおりです。
「リクライニング機構」=背もたれのリクライニングに加え、背もたれの角度をワンタッチで5段階で固定することも可能です。また、背の周辺部はしなやかで、人の動きに追従しつつ上体をやさしくサポートします。
「ロングストローク上下」=スムーズな動きのガススプリングにより上下130㎜のロングストロークを実現しました。身長体格に応じた調整が可能だとしています。
「座奥調節機構」=座奥を調節することにより、体型の違いによる調節はもちろん、休息時は長く、執務時は短く調節することで、いままで以上に快適な座り心地を提供するとしています。
「イージーオペレーション」=自然な操作で手が届く位置にレバーとダイヤルを設置。座の上下、リクライニング角度と強度が簡単に操作可能だといいます。
「アジャスタブル肘」=PCワークのサポートを最大限実現するというサポート肘。肘パッドは柔らかいウレタン成型品です。
「ヘッドレスト」=後傾執務姿勢を快適にサポートするヘッドレストは2カ所での角度の調整が可能です。
ラインアップ
ラインアップは、バックスタイルはメッシュ、クロス、樹脂の3タイプ。
カラーは、「クロス、メッシュバック」が、座(布張地)がブラックで背(樹脂メッシュ、PPエラストマー)がPブラック、ホワイト、ミント、アイボリ。「クロス、樹脂カバー/両面クロス」が布張地(ポロエステル100%)がブラック、ライトグレイ、ダークグレイ、テラコッタ、ディープブルー、グラスグリーン、ディープレッド、ブラウン。「ウレタンレザー」がブラック、オフホワイト、ダークブラウン。「本革張り」がブラック。
キャスターはナイロンキャスター、ウレタンキャスター、固定グライド。
価格(メーカーカタログ価格)
価格(メーカーカタログ価格、税別)は、メッシュバック、座クロス、肘なし、ヘッドレストなしが152800円、背両面クロス、座クロス、アジャスタブル肘、ヘッドレスト付きが237600円、など。
山人のオススメポイント
ココロも満たすというオフィスチェア
深い知性。秘めた実力。パルスはそんな印象を与えてくれるオフィスチェアだというイメージがあります。たっぷりで大ぶりな印象があり、深い座位姿勢は座の空間の中で体が泳ぐのではなく安心して身を預けられる感触があります。やりたい仕事に前向き(前傾姿勢ではありません)に取り組むことができる座り心地を提供してくれる感じがします。
説明した文章と実際の製品の感じがほとんどそのまま活きているという感じです。特に「機能性とともに、デザイン性にも妥協のないオフィスチェアだとし、座る人のカラダだけでなく、ココロも満たすとしています。」と書きましたがそれは本当だと思います。
アカデミズムとデザインの融合
また、アカデミズムとデザインが高度に融合し、このようなチェアになったということも大きな魅力の一つです。2009年の発売ですが、少しも古さを感じさせないと思いますが、それだけ基本的なことが深く押さえられているのではないかと思います。座り心地をいうものを味わうということも可能なのではないかと思います。このサイトを立ち上げた理由の一つにこのような良いオフィスチェアのことをもっと知ってほしいということもありました。
ブラック以外にも魅力的なカラーが
カラーは深い知性を感じさせるブラックが中心ですが、例えばディープブルーなどは大人のおしゃれなチェアの選択肢の一つとしてとても魅力的だと思います。
内田洋行はIT、教育、オフィスの三つの分野が事業の柱になっていいて、最近は、ITと教育が時代を反映して好調のようですが、オフィスづくりも積極的に提案を行っています。そのオフィスを構成するチェアのトップブランドとしてパルスは在宅ワークにおいてもオススメしたい一脚です。また、大ぶりな印象ではありますが、素材感を含め、配慮が行き届いたよいつくりになっているので女性の方にもオススメできると思います。ぜひ一度、試座されてみてはいかがでしょうか。
メーカー紹介
内田洋行
内田洋行グループは、ICTと環境構築で「働き方変革」「学び方変革」「場と街づくり変革」の社会課題解決を進めており、2021年に創業111周年を迎えました。同社は1989年、企業内研究所として「知的生産性研究所」を設立。経営、オフィスワーカーの双方にとってより良い働き方を主な研究テーマとして、多くの「調査・研究」、「コンサルティングサービス」、「知識交流」を実施。激変する環境を勝ち抜くために、生産性と躍動性の向上によって「柔軟で強靭な組織」と「充実したワークライフバランスと働き甲斐」の双方の実現を追求し、2010年には「Change Working」コンサルティングを開始。これまでの調査・研究の成果をもとに、プロジェクトなどの企画、方法論や手法の開発へと活用し、働く人が業務に応じて適切な機能と場所を自律的に選択する「アクティブ・コモンズ」を提唱しています。2021年7月期は売上高2910億円を達成しています。
代表的なショールーム紹介
内田洋行 THE PLACE
「THE PLACE for Change Working」は、より生産性が高く躍動的なワークスタイルの実現に向け、「働き方」と「働く場」の在り方を探る実証型ワークプレイスだといいます。
営業部門をモデルとして、営業ならびにスタッフが最高のパフォーマンスを発揮できる「働き方」と「働く場」の実現を目指しチャレンジしているとしています。理想の働き方を実現するための「場」を、体感してほしいとしています。
事前予約制(HPから)
所在地
東京都中央区新川2-3-9 内田洋行新川第2オフィス
電話 0120-077-266(お客様相談センター)
開館時間 平日9:00~17:00
休館日 土日祝日及び年末年始、夏季休業日
ここに記した説明は2022年10月時点のものです(2022年3月から修正しました)。より正確さを心掛けましたが、変更があったり、もし事実と違うことがありましてもご容赦いただきたく存じます。
また山人のコメントは実際に試座し、様々な場面で取材を通じて得た印象ではありますが、あくまでも主観的なものであり、また、体格差などもありますので、できるだけ試座をされ、あくまでもご自分でご判断ください。
(パルスの画像に関しては株式会社内田洋行様よりご協力をいただきました)