在宅ワークにオススメ(したい)高級オフィスチェア10選 フリップフラップ
「FLIP FLUP(フリップフラップチェア)」(イトーキ)
フリップフラップ(イトーキ)
概要
フリップフラップは、「集中」「リラックス」「リフレッシュ」の3モードに対し、人の動きへ自然に追従し、長く座り続けても快適な座り心地を演出するとしてイトーキが2016年に発売したオフィスチェアです。
姿勢の変化に対応した「屈曲」と「展開」を求めた結果、たどり着いたという多面のデザインは、シンプルかつ合理的に立体化できる「折り紙」の発想から生まれたとし、さまざまな姿勢に応じて3次元的に折れ曲がり、長時間働いても疲れにくい、直線的でシンプルな構造の新感覚のチェアだとしています。
同社によると、人は1日のデスクワークの中でさまざまな姿勢をとるといいます。同チェアは、背筋を伸ばす、前傾姿勢、後傾姿勢、振り向き身体をねじるなど、さまざまな姿勢に自然に変化し身体をサポートするとしています。
「集中(執務)」では、背筋を伸ばすことで、チェアが腰部を後方とサイドから支え、しっかり固定して集中をサポートします。
「リフレッシュ(休憩)」では、集中した時間帯が続き凝り固まった時は、上半身を大きく反らすことで、腰部のサイドが開き、腰を解放し身体がリラックスできる姿勢にチェアも変化するといいます。
「リラックス(執務)」では、長時間のデスクワークは、より身体をリラックスさせた姿勢をとることで作業効率が良くなるとし、チェアに腰掛け、軽く後傾姿勢をとることで、腰を包み込みフィットした状態でリラックスした姿勢をサポートします。
「リラックス(コミュニケーション)」では、隣席とのコミュニケーションを取る時(背上部の左右の姿勢変化)も、背の連結部がフレキシブルに変形してサポートするといいます。
「GREENGUARD GOLD認証(ランバーサポート付を除く)」を取得。「iFデザイン賞2017金賞受賞」「レッドドット・デザイン賞2017受賞」「ジャーマンデザインアワード2018受賞」「DFA Design For Asia Awards2018(香港)スペシャルメンション受賞」「2016年度INTERIOR DESIGN誌 HiP賞 優秀賞受賞(米国)」「シカゴ・アテナイオン博物館グッドデザイン賞2016受賞(米国)」「2016年度グッドデザイン受賞」の受賞歴があります。
機能
フリップフラップの主な機能は以下のとおりです。
「ぺルヴィスサポートシステム」=背の傾きに合わせて、サイドのランバーサポートクッションが動き、執務時は、サイドからも腰をサポートします。
「クッションの溝」=背の動きに対応するクッション形状です。
「大きな後傾角度」ロッキング角度23°、ペルヴィスサポートシステム10°により、体を大きく広げることができ、寝る姿勢に近くなりリフレッシュが可能です。
「背とリンクする座」=背と座をつなげるリンク機構は、背を伸ばした時にできる隙間をなくして、腰をサポートします。
肘はアジャスタブル肘とT型肘。
「アジャスタブル肘」=長時間のキーボードやマウス操作は首や肩、腕に大きな負担をかけるとし、アジャスタブル肘タイプは、この疲労を緩和することができるといいます。肘当て部にはウレタン樹脂を採用しており、ソフトでやさしい使い心地を実現したとしています。
キャスターは、「ナイロン双輪キャスター」「抵抗付ウレタン双輪キャスター」。また、「グライドタイプ」も用意されています。
調節機能
主な調節機能は以下のとおりです。
「肘受けの幅調節」=取付時に肘受けの位置を片側で20㎜外にも取付可能(T型肘含)。
「座の奥行調節」=座面下のレバー操作により、体格に合わせたポジショニング設定が座った状態で可能。座の前縁部が折れ曲がる方式の採用で、ベンディングシートとの連動性を持たせています(調節幅75㎜)。
「ガス上下調節」=レバー操作により、座面の高さ調節が行うことができます。
「ロッキング強弱調節」=ノブを回すとロッキングの強さが簡単に調節できます。
「シートアングルストッパー」=レバー操作により、初期角度、最後傾角度、中間角度3カ所の計5カ所で固定できます(約6°ピッチ)。
カラー
張地カラーは、ブラックT、オフブラックW、ライトグレーW、ラズベリーレッド、アンバーオレンジ、チョコレートブラウン、サンドイエロー、アイビーグリーン、モスグリーン、ストロングブルー、ネイビーブルー、プラムパープル。
ベースカラーは、ZW(背シェル:ホワイトW、フレーム肘受け:アルミミラー、脚:アルミミラー、以下同)、TW(ホワイトW、アルミミラー、ブラックT)、ZT(ブラックT、アルミミラー、アルミミラー)、TT(ブラックT、アルミミラー、ブラックT)。
同製品には、張地に2種類のビニールレザーを使用したタイプも用意されています。
ビニールレザーの張地はDG張地(ディンプル加工)とDE張地(革シボ加工)。張地カラーはDGがブラックT、DEがブラックT、サンドイエロー、ネイビーブルー、ダークパープル。
価格(カタログ価格)
主な価格(イトーキカタログ価格)は、アジャスタブル肘、ランバーサポート付、ハンガー付が238200円、肘なし、ランバーサポートなし、ハンガーなしが148200円、など。
山人のオススメポイント
フリップフラップの最大の特徴はやはりそのデザインでしょう。それも単なる美しいとかかっこいいとかというより、目的からその形を導き出す、課題を解決するというデザインの本来の姿が活かされているのではないかと思います。
イトーキはオカムラ、コクヨと並ぶオフィス家具メーカー大手三社の一角を占める企業ですが、特にオフィスチェアに関しては、トレンドをしっかりと押さえた優良なオフィスチェアを提案するのが上手な企業だという印象があります。一方で「カシコ」や「バーテブラ03」などは特にテーマ性を持たせて新たな市場を提案しようという動きも見せていますが、いわゆる売れ筋をつくるのも上手だなという印象があるので、オフィスチェアも高級というより若干値段のこなれたゾーンに厚みを持っています。そのなかでフリップフラップは比較的価格も高く、デザインや目的に関して独特な個性を発揮しているブランドとしてセレクトしました。
各社、座面の座り心地にはいろいろな工夫をこらしていますが、イトーキのオフィスチェアはスピーナをはじめとして、フラットで独特の柔らかさと安心感を与えてくれるモデルが多いという印象があります。フリップフラップもその一つで、目立つデザインの割には柔らかい座り心地がある印象があります。
また、フリップフラップは選択するカラーによってかなり印象が変わります。カラーの選択によってかわいくも、未来的にも、書斎や役員室風にも空間を演出してくれると思いますので、デザインが気に入った人にはさらにその先の展開を楽しんでほしいと思います。
代表的なショールーム
「ZA SALON TOKYO(坐サロン 東京)」
イトーキは、完全予約制のコンシューマー向けチェアショールーム「ZA SALON TOKYO(坐サロン 東京)」を東京京橋にオープンします。
同社によると、テレワークがあたらしい働き方として定着し、在宅ワーク環境について様々な課題が出てきたといいます。そこで「ZA SALON TOKYO(坐サロン 東京)」では、快適な「はたらく」をサポートするイトーキの人気チェアに座れる場を提供することで、顧客の最適なチェア選びを促進するとしています。
「ZA SALON TOKYO(坐サロン)」では、身体の動きにフレキシブルに順応し、デスクワークを快適にサポートする「アクトチェア」をはじめ、他のインテリアにも合わせやすいデザインで正しい着座姿勢に導くメカニズムを備えた「バーテブラ03チェア」などの人気チェアを用意しているといいます。ぜひ着座感、使用感を試してほしいとしてます。
ZA SALON TOKYO詳細
営業開始:2022年9月26日(月) 10:00から
開館時間:10:00~17:00 (要事前予約)
定休日 :火曜日、土曜日、日曜日、祝祭日
所在地 :東京都中央区京橋3-7-1 相互館110タワー 3階
東京メトロ銀座線「京橋駅」より徒歩1分/都営浅草線「宝町駅」より徒歩2分
メーカー紹介
イトーキ
株式会社イトーキは、1890年に伊藤喜商店として創業。120年を超える歴史では、ゼニアイキ(金銭記録出納機)をはじめ、世の中にないものを生み出してきた、INNOVATIONの軌跡でもあるとしています。そして、原点の精神は変わることなく、受け継がれているとしています。
VALUE イトーキの価値提供
同社は、最先端の研究・開発を行い、新しい価値を創造し、オフィス空間をはじめ、公共施設や教育施設、医療福祉施設、パーソナル空間まで、これからのワークスタイルをサポートするとしています。
Vision Statement
人も活き活き、地球も生き生き
Vibrant People, Beautiful Planet.
同社は、生き生きと持続する美しい地球と、そこで活き活きと活動する人びとが、互いに作用しながら織り成していく、躍動感ある未来を求めて企業活動を行っていくとしています。
活動の全ての領域において徹底的な環境配慮を続け、人びとの多様な価値観を受容する寛容さを持ち、創造的で豊かな、活力ある社会の実現を目指していくとしています。
Mission Statement
明日の「働く」を、デザインする。
We Design Tomorrow. We Design WORK-Style.
同社は、心と身体の健康を維持し、高い生産性を実現しながら、力強い創造性を発揮し、そして価値あるイノベーションを生み出していく、そういった、人びとの「働く」という活動を支援していくといいます。
同社は、常に「人」を中心に据えた思考を持ち、明日へとつながる、新鮮で価値ある、充実した「働く」をデザインし、顧客の働く「空間」「環境」「場」づくりを実践していくとしています。
イトーキのワークプレイス事業については、同社は、1890年の創業以来、ミッションステートメントに『明日の「働く」を、デザインする。』を掲げ、オフィス家具、物流機器、ICT・映像音響機器、建材内装設備など幅広いラインアップでさまざまな「空間」「環境」「場」づくりをサポートしてきたといいます。
コロナショック以降は働く空間全体を「働く環境」と捉え、ワーカーが"集合して働く"環境づくりのための製品・サービスのほか、在宅ワークや家庭学習のための家庭用家具などの"分散して働く"環境を支える商品、さらに企業の働き方戦略や働く環境整備のためのサーベイやコンサルティングサービスなどトータルで提供することで、あらゆる空間における「働く環境」づくりを支援しているとしています。
ここに記した説明は2022年9月時点のものです(3月のものを修正しました)。より正確さを心掛けましたが、変更があったり、もし事実と違うことがありましてもご容赦いただきたく存じます。
また山人のコメントは実際に試座し、様々な場面で取材を通じて得た印象ではありますが、あくまでも主観的なものであり、また、体格差などもありますので、できるだけ試座をされ、あくまでもご自分でご判断ください。
(フリップフラップの画像については株式会社イトーキ様のご協力をいただきました)