在宅ワークにオススメ(したい)オシャレなオフィスチェア10選 オフセットフレーム
「offset frame(オフセットフレーム)」(コクヨ)
オフセットフレーム
オフセットフレームは、コクヨが2015年12月から発売を開始した家具の新ブランド「DAYS OFFICE(デイズオフィス)」の1アイテムです。
デイズオフィスは、時代のニーズをいち早く取り入れながら、適切な価格で、簡単にシミュレーションでき、スムーズに導入できるという、オフィスにとっての「ファスト・ファッション」。つまり「ファスト・オフィス」だとしています。
2015年12月時点では、チェア3種、テーブル3種の6種類で、そのラインアップのなかの1つがオフセットフレームです。
2016年には、新たに「バウンダリー」シリーズとして、カウンターやシェルフなどの5アイテムを追加。
その後、チェア「Stock stack」を追加するなど、順次シリーズを拡充しています。
デイズオフィス6つのこだわりとして
01 すべてが一気にそろって便利
02 居心地のよい空間をトータルコーディネート
03 置くだけで完成するからカンタン
04 つくっていくプロセスも楽しい
05 家でも使いたくなるデザイン
06 実際に体験できるから安心
を訴求しています。
オフセットフレームは、ベース形状や素材などの組み合わせ次第で、400通り以上のバリエーションを誇るというスタッキングチェアーです。フレームがわずかに「はみ出ている」ようなデザインが特徴だとしています。このフレームによって椅子が引きやすく、スムーズな持ち運びやスタッキングが可能になっているとしています。
背座から「はみ出た」ようなフレーム
フレームから浮いているようなシェル。それは形状の面白さを表すだけでなく、引き寄せたり、持ち運んだりする際に便利な持ちてにもなっているといいます。
400通り以上の多彩なバリエーション
ベースとなるフレーム形状が8種、それに合わせるシェル色が6色、ファブリックが8色、レザーが2色。利用する空間や用途によって実に400通り以上の多彩な表情を見せるチェアーだとしています。
価格(メーカーカタログ価格、税別)
ベース形状
4本脚アームなし 33900円
4本脚アーム付き 40320円
十字脚アームなし 55200円
十字脚アーム付き 61800円
昇降脚アームなし 77300円
昇降脚アーム付き 84000円
フレーム仕上げ
塗装 ホワイト、ブラック+0円
メッキ 4本脚 +8400円
十字脚または昇降脚 +15800円
背座素材・カラー
樹脂 +0円
ホワイト、ライトグレー、ブラック、スモーキーミント、ホワイトターコイズ、
スモーキーピンク
クロス +28900円
チャコールグレー、スカイグレー、モデレートカーキ、ライトカーキ、オリーブグリーン、ダスティーグリーン、ダークネイビー、ライトスカイ、ダスティーピンク、
バーミリオン
レザー +33000円
ブラック、スモークブラウン、キャメル
キャスター
4本脚キャスターなし +0円
4本脚キャスターあり +8400円
十時脚キャスターなし +8300円
十字脚キャスターあり +0円
昇降脚キャスターあり +0円
山人のオススメポイント
nendo がデザインしたオシャレなチェア
オフセットフレームはnendoがデザイン。オシャレなオフィスチェアとして是非オススメしたいアイテムです。
オフセットフレームは2015年にコクヨが新たな発想のブランドとして発売した「デイズオフィス」の中心アイテムですが、この発想は山人には非常に衝撃的でした。それはデイズオフィスに関してもオフセットフレームそれぞれについて言えることだったと思います。
デイズオフィスのコンセプトは「ファストオフィス」いうことになっていますが、当時は「ファストファッション」が大きく展開・発展していたころでもあったと思います。それまではオフィス家具をトータルに展開して空間を構成するということが唱えられていましたが、デイズオフィスはさらに一歩進んでモジュールの発想でつくられた家具を目的に合わせて組み合わせ、手頃な価格で多様な可変性を持つユニット空間を構成するというもので非常にオシャレで斬新なイメージがありました。
一方で、オフセットフレームのデザインは今まで目にしたこともないフレームデザインにまるで海外ブランドの高級チェアのような背・座の組み合わせで、どこか歴史的なコレクションのようなモダンな佇まいをみせていたのが印象的でした。これはデザインした方には失礼な言葉なのかもしれません。しかし、おそらくデザイナーという人達は「芸術作品」と「製品」の間に誰も到達できないような永遠のカタチを求めているのではないのかと思います。そこがユーザーの心を打つのではないかと思っています。山人のような無粋な人間でも何かを感じるものをオフセットフレームは持っているのではないかと思います。
忘れられない座り心地の印象
オフセットフレームを初めて体験したのは、発売が始まった2015年のコクヨの社内イベントであったように思います。展示されていた同製品に試座したとき、私は座ると同時に感動を覚えました。それは一回でベストポジションがとれたという印象をもったからです。具体的にいえば、座のくぼみが一瞬にしてお尻を捉え、そしてフレームが肘をいい場所に置かせてくれ、それから背が丁度いい角度で支え、全体でバランスよく身体を支えてくれたからです。その印象は長く自分の身体に記憶され今でも残っています。
それ以降何度もこのチェアを試座していますが、その座り心地はモダンというより、むしろ素朴で古典的でそして静的です。最初にとれる姿勢は身体を支えてくれる「構え」そのものであり、自分の身体を感じ、それから周りの状況、音や、空間や、匂いや、温度などを感じられるものだと思います。
それから、デイズオフィスの考え方におよび、仕事のことを考え、思いを巡らせるという過程を楽しむことが出来るのではないかと思います。つまり、単なるインテリアのチェアではなくデイズオフィスのオフィスという名のとおり、オフセットフレームはワークを忘れてはいません。
特にオススメの3タイプ
オフセットフレームは、シンプルなデザインにもかかわらずというより、シンプルであるがゆえに多彩なバリエーションをもっています。そのなかで特にオススメなのは、4本脚アームなし、4本脚アーム付き、昇降脚アーム付きだと思っています。
4本脚アームなしはシリーズの中の最もベーシックなデザインで、シンプルで価格も手ごろです。
在宅ワークのなかでも、仕事内容で立ち座りの多い場合、もしくは身体に力のある方にはオススメです。「自分の身体を自分で支える」という表現をしたいと思いますが、能動的に自分の身体をコントロールすることにつながる座り方ができると思います。フレームに縛られず、手足を大きく動かしたいという場合にも有効だと思います。
4本脚アーム付きはこの3タイプの中で一番重く感じられると思います。実際には昇降脚アーム付きが構造上一番重いでしょうが、キャスターが付いているのでそれを感じさせません。4本脚アーム付きはその重さがよいのです。床からしっかり支える4本の脚とフレームの重さに自身の身体を預けられるという感触が安定と静かさをもたらします。アーム付きは特に独特の空間を構成するためそこに身を委ね、そのなかに自分を静かに置くということができるのだと思います。床との一体感、それはすなわち地との一体感、イスとの一体感そして、その空間にいる自分の存在を感じるということがこれから始まる仕事への心構えを整えることにつながるのではないかと思います。加えて、重いはずのアーム付きがアームがあるがゆえに取り回しが楽であること、アームに掴まって立ち上がったり、身体を伸ばすなどがより安定的にしかも軽く行うことができるというメリットもあると思います。そしてそのアームのつくる空間は自分だけに与えられた独自の空間なのです。
昇降脚アーム付きは最も多機能なモデルですが、高級オフィスチェアのようなリクライニング機能がありません。
この価格になるともっと多機能なミドルクラスのオフィスチェアが比較対象になりますが、オフセットフレームにはそれを上回るデザイン性とデイズオフィスというブランドのコンセプトの背景があります。また、意外にも座り心地はガチガチではなく、適当に遊びのような揺れがあるので、少し疲れを逃がしてくれるところもあると感じます。脚は4本脚でこれもまたオシャレな感じです。在宅ワークと在宅ワーク空間をオシャレにシンプルに行いたい人にはオススメのチェアだと思います。
3タイプをオススメしましたが、それ以外のタイプでももちろんよいと思います。いずれにしても、機械的な構造で機能を発揮するだけがそのイスの機能ではなく、デザインで機能を持たせることもまたよいイスの要素なのだと思います。その機能によりイスに対する愛着が湧くということがデザインの持つ力なのだと思います。
知的で豊かなコンセプトと従来のイメージを逸脱したフレーム
オフセットフレームは何度もお話していますようにデイズオフィスの中の1アイテムであり、その背景にオフィス家具やワークスタイルの変遷の歴史に対する新しい考え方とコンセプトを持ちます。そこから来るシンプルなデザインは知的で豊かなものを含んでいます。そして従来のイメージを逸脱したフレームに可能性を持たせています。それが空間において存在を主張し、一方でワーカーの仕事をリアルなものに感じさせてくれると思います。これらの意味において、オフセットフレームは在宅ワークにオススメしたいオシャレなオフィスチェアだと思います。
メーカー紹介
コクヨ
コクヨ株式会社は、オフィス空間構築などを行う空間価値ドメイン、オフィス用品の仕入れ・販売を行うビジネスサプライドメイン、文具の製造・販売を行うグローバルステーショナリードメインを展開しています。
空間価値ドメインはさらに多様化するワークスタイルのニーズに向き合い、これからの働き方、働く人の暮らし方までを考え、モノとコト、サービスを含めた事業を展開しています。顧客の「はたらく」「まなぶ」「くらす」が、より創造的に、快適になる空間を提案してくとしています。2021年12月期の連結業績における売上高は3201億7000万円です。
コクヨ:在宅勤務向け「家具体験コーナー」(来場)
東京都港区港南1-8-35
東京品川オフィス南館1F「THE CAMPUS」
(品川オフィス1FのSHOPエリア)
予約不要
8:30ー20:00(20:30閉館)
上記のうち10:00ー19:00はスタッフが常駐
スタッフ不在の場合も自由に試すことが可能。
(イベントなどで利用できない場合もありますので事前にHP等でご確認下さい)
ここに記した説明は2022年10月時点のものです。より正確さを心掛けましたが、変更があったり、もし事実と違うことがありましてもご容赦いただきたく存じます。
また山人のコメントは実際に試座し、様々な場面で取材を通じて得た印象ではありますが、あくまでも主観的なものであり、また、体格差などもありますので、できるだけ試座をされ、あくまでもご自分でご判断ください。
(オフセットフレームの画像についてはコクヨ株式会社様のご協力をいただきました)