在宅ワークにオススメ(したい)オシャレなオフィスチェア10選 アクトチェア

「Act(アクトチェア)」(イトーキ)

アクトチェア

アクトチェアは、イトーキがアジャスト&アクティブというコンセプトのもと、2018年11月に発売した、ワークパフォーマンスを高めるための理想の座り心地を追求したという新スタンダードのタスクチェアです。リフレッシュする時も、座る姿勢やからだの動きに合わせてフレキシブルに順応し快適な座り心地をサポートするとしています。
2022年2月には、コロナ禍のオフィスワークを考慮した新素材のエラストマーバック仕様を追加しています。

マテリアルラインアップ

マテリアルで異なる表情をもつ、エラストマーとファブリック
アクトチェアは、カジュアルオフィスやコワーキングスペース、カフェやホームと多様化する働く空間に合わせて選べる、幅広いマテリアルラインナップを揃えているとしています。
大別すると「エラストマー」と「ファブリック」で「ファブリック」には「テクスチャードメッシュ」「テクスチャードクロス」「プレーンメッシュ」「プレーンクロス」があります。

ELASTOMER(エラストマー)

個性的でスタイリッシュな空間を演出するエラストマータイプ


樹脂とゴムの中間的なエラストマー素材は、ほどよい柔らかさとコシで上半身の動きを柔軟にサポートするといいます。短冊型のメッシュデザインは、絶妙な陰影と透け感で圧倒的な存在感を放ち、アクティブな空間やインテリジェントな空間を実現するとしています。
(エラストマー素材には耐次亜塩素酸・耐アルコール加工が施されています)

FABRIC 
TEXTURED MESH(テクスチャードメッシュ)

軽やかな透け感が美しい上質なファブリック


上質感のある織りにこだわったテクスチャード(筆者注:化学繊維に伸縮性を持たせる加工)素材。メッシュタイプは美しい透け感とソフトな背のあたりが心地よく、空間を軽やかに見せるといいます。グレイッシュで落ち着いたカラー7色を揃え、木質家具のカジュアルなオフィスにも合わせやすく、ホームインテリアにも馴染むとしています。

FABRIC
TEXTURED CLOTH(テクスチャードクロス)

インテリアに馴染みやすい上質な風合いと7色の優しい色合い


肌触りの良い上質感のある織りにこだわったというテクスチャードクロスは、グレイッシュで落ち着いたカラー7色を揃えたといいます。テクスチャードメッシュと同じく、木質家具のカジュアルなオフィスにも合わせやすく、ホームインテリアにも馴染むとしています。

FABRIC
PLAIN MESH(プレーンメッシュ)

心地よい通気性と安心の抗ウイルス布地


空間を選ばず合わせやすいプレーンなファブリックのメッシュタイプは、優しい肌触りと通気性を備え、快適な座り心地を実現します。抗ウイルス(バイラルオフ)加工が施された張地を採用し、ふき取りが難しい布タイプでも安心して使用することができるとしています。

バイラルオフ加工とは銀イオンをベースとした繊維上の特定のウイルスを減少させるという加工技術です。バイラルオフ加工が施されることによって、繊維製品を媒介とした感染リスクの低減に役立つとしています。

FABRIC
PLAIN CLOTH(プレーンクロス)

12色のカラーバリエーションと安心の抗ウイルス布地


12色の豊富なカラーを取り揃えたプレーンなファブリックは、コーポレートカラーや、空間のアクセントカラー、チームカラーなど、色を主役に空間を構成することが可能だといいます。抗ウイルス(バイラルオフ)加工が施された張地を採用し、ふき取りが難しい布タイプでも安心して使用できるとしています。

特長

ADJUST&ACTIVE

ADJUST&ACTIVEで理想の座り心地を
イトーキは、ホームも働く場の一つとなり、チェアの機能性がより一層重要視されるようになったといいます。アクトチェアは、アジャスト&アクティブをコンセプトに、ワークパフォーマンスを高めるための理想の座り心地を追求したさまざまな機能を備えているとしています。

SIDEFRAMELESS

ストレスを軽減するサイドフレームレスデザイン
アンカー形状の支柱で身体を支える構造により、両サイドのアウターフレームを不要にしたスマートなシルエットだといいます。肩から背中にかけて、背のサイド部分が柔軟なため、身体を動かしたときのストレスが軽減されるとしています。

FLEXIBLEBACKREST

肩の動きに合わせて追従するピボット構造
支柱に備えたピボット構造により、肩の動きに合わせてしなやかに追従するといいます。集中からリフレッシュまで、フレキシブルに身体の動きをサポートするとしています。

SLIDESEAT

体格に合わせてサイズ調整可能なスライドするシート


座面の先端部分を内側に巻き込み、奥行を調整することで太ももの圧迫を解消。長時間の着座姿勢で起こりやすい血流の悪化を防ぐといいます。また、小柄な体形の方の悩みとなっている深く腰掛けられない、脚が届かないといったストレスを軽減するとしています。

BUCKETSEAT

着座姿勢を安定させるバケット型シート
腰部を包み込むようにホールドするシート形状は、安定した着座姿勢を保ち疲労感を軽減するといいます。

QUICKLYARMREST

ワンアクションで⾃在に調整できる4Dリンクアーム


腕を支える肘当ては、調節用のレバーを持ちながら自在に動かすだけのワンアクションで、位置が瞬時に定まるといいます。肘当てを調節するストレスから解放され、常に最適な肘位置をキープでき、さまざまなワークシーンにおける身体にかかる負担・疲労を緩和することができるとしています。

肘当ては、上下・前後・回転角度ともに、調節範囲内をワンアクションで自在に動かすことができます。
1D:上下(120㎜)
2D:前後(50㎜)
3D:アーム回転(内側20°外側10°)
4D:肘パッド回転(内側15°外側15°)

COLORS

ワークチェアの枠を超えた多彩なカラーバリエーション

ELASTOMER エラストマー
エラストマーのカラーはブラック、ライトグレー、サックスブルー、ストロングイエロー、パーシモンオレンジの5色。
FABRIC 
テクスチャードメッシュ
テクスチャードクロス
プレーンメッシュ
プレーンクロス
のカラーは、それぞれブラック、ダークブルー、ホワイトグレー、パーシモンオレンジ、グレイッシュブラウン、カナリアイエロー、ダックブルーの7色

その他の機能として

アンクルムーブ・シンクロロッキング

くるぶしを支点に背と座の角度が連動して傾き、背の最後傾角度は20°まで可能だといいます。またロッキングの角度を5カ所で固定できるシートアングルストッパー付だとしています。

背と腰を支えるランバーサポート

S字カーブを描く理想的な姿勢をサポートし、腰の負担を軽減するといいます。
(ランバーサポート付タイプのみ)
ランバーサポートの位置は、ワーカーの身体に合わせて60㎜・7段階の調節が可能。背にもたれて荷重がかかることで固定されるとしています。
(筆者注:ランバーサポートタイプは構造上後付・取り外しはできないとしています。従ってタイプの選択にはご自分の在宅ワークの内容からよく検討する必要があると思います)

調節レバーはすべて座面右下に配置

① シートアングルストッパー
 ロッキングの角度をお好みの場所で固定できるといいます。
② ガス上下調節
 レバー操作により座面の高さ調節が行えるといいます。
③ ロッキング強弱簡易調節
 体格や好みに合わせて、ロッキングの強弱を5段階で簡単に調節できるとしています。

価格(メーカーカタログ価格)

価格(メーカーカタログ価格、税別)は、エラストマーバック、座SC張地、アルミミラー脚、アジャスタブル肘ランバーサポート付、ハンガーなし、ナイロン双輪キャスターが167400円。同ランバーサポートなし、ハンガーなし、ナイロン双輪キャスターが157000円。
テクスチャードメッシュバックハイバック、樹脂脚、アジャスタブル肘、ランバーサポートなし、ハンガーなし、ナイロン双輪キャスターが138100円。
テクスチャードクロスバックハイバック、樹脂脚、アジャスタブル肘、ランバーサポートなし、ハンガーなし、ナイロン双輪キャスターが132000円。
プレーンメッシュバックハイバック、樹脂脚、T型肘、ランバーサポートなし、ハンガーなし、ナイロンキャスターが118400円。
プレーンクロスハイバック、樹脂脚、肘なし、ランバーサポートなし、ハンガーなし、ナイロン双輪キャスターが92900円、などとなっています。

山人のオススメポイント

最新の技術を惜しみなく

アクトチェアはイトーキのタスクチェアの中では2番目に新しく(山人〈筆者〉注:2022年9月現在。一番新しいのはノートチェアでレオニスとバーテブラ03は除きます)、同社の最新の技術が惜しみなく使われていると感じることのできるオフィスチェアだと思います。

オシャレなオフィスチェアとしてオススメしていますが、個性的なそのデザインもさることながら一番のオススメポイントは柔らかい座り心地だと思います。一口に柔らかいといってもそのニュアンスはさまざまで、説明文にあるようにアジャスト&アクティブというコンセプトがありますが、最初に座って、自分の最適なポジションを決めた時に取れる基本の座位姿勢が、包み込まれるような感触がよいというのと、エラストマー、ファブリックのそれぞれの素材と背の形状が柔らかく、全体的にきめ細かく受け止めてくれる印象があるということがポイントです。

着座姿勢の良さ

すなわち、「アジャスト」において基本の着座姿勢でまず自分の身体を掴むとでもいいましょうか、リラックスしながらも自分の身体全体に神経が行き届き、コントロール下に置くことができ、自分の胸のあたりに(いうなれば心の宿る位置)自分の空間ができることがいいイスの条件なのだと山人(管理人、筆者)は思っています。これは、アクトチェアだけの特徴であるとはいいませんが、アクトチェアはそれを意識的に実現していると思います。山人は、市場で評価の高いイスの多くは、この基本姿勢の良さをもっていると思っていて、そのことを自覚して初めてアジャストということが感じられるのだと思います。一般的に、よいイスの条件として背骨がS字の形をとることが唱えられていますが、ランバーサポート付のタイプはより自然にその姿勢をとることが可能だと思います。どちらが基本としてふさわしいかということは難しいところだと思いますが、その両方の姿勢をとれるイスとそれらを意識すらしていないイスとではおのずと評価は明らかだと思います。

それを実現している要因が、主に、デザイン上のポイントでもあるフレキシブルバックレスト、船のアンカーのようなモノフォルムとフレームレスデザイン、バケットタイプのシート形状だと考えられます。特にバケットタイプのシートは、その形状が腰部をすっぽりと包み込むとありますが、まずお尻が気持ちよくはまります。座面奥行き調整機能と相まってまず下半身が安定するのは本当だと思います。
つまり、アクトチェアは基本的にはお尻と肩甲骨あたりの背中で支える座り心地のタイプである感じます。なのでより腰で支えたいフィーリングを得たいのであればランバーサポートの装着モデルを考慮した方がいいのかもしれません。
それに加えて、肘当てには4Dリンクアームを備えているので、背と座だけでなく肘当ても含め、前述した、座った時にできる身体を囲む空間がよりパーソナルなものになりしっくり馴染むものになると期待されます。

アクトチェアの新しさとは~「動く」と「支える」を同時に実現

アジャストが感じられればその次はアクティブですが、アクトチェアという名前にふさわしく、その基本姿勢からの動きは柔らかくスムーズなものがあります。アクトチェアが出るまでは多くのチェアが肩の動きに自由度を持たせるために、上に向かって幅を絞っていく形状が多用されましたが、アクトチェアは「支柱に備えたピボット構造」を装備したためその機能を中心に柔らかく肩の動きに追従すると同時に肩を背に預けてリラックスすることもできます。つまり「動く」と「支える」を同時に実現する機構を備えているのだと思います。極端にいえば、やろうと思えば少しずつ身体を微妙に揺り動かす、つまりスイングすることも可能だと思います。無意識に動こうとするワーカーの動きを受け止め、逃がしてくれることが期待できるのではないかと思います。つまり身体をささえるうえで、いい意味での「遊び」(ズレではありません。むしろフィット感を感じることが可能ではないかと思います)が生まれ、違和感を少なくしてくれる可能性があると思います。長い時間座ることにおいてこれは大切なことで、「サイドフレームレスデザイン」と相まって疲れを軽減してくれるとも期待できるのではないでしょうか(科学的な実証はありません。あくまでも座った印象ですが、これは大切なことだと思います)。このあたりがアクトチェアの新しさだと考えています。

さらに、「アンクルムーブ・シンクロロッキング」で安定して後ろに身体をあずけることができ、また、最後傾角度20°まで5箇所で固定できるので、自分の好みのシートアングルを得ることができると同時に、必要な時は大きく後傾させてリラックスしたり、ストレッチをしたりすることも可能だと思います。

在宅にこそ活きるアクトチェアの機能

特にオフィスではなく、在宅においてはさまざまな姿勢をとっても人の目を気にすることがないのでむしろそういった機能が多いほうが在宅には向いていると思います。2018年当時コロナ禍はまだ起きておらず、ハイブリッドワーク、在宅ワークは一部では唱えられていましたが、これほどまでに普及するとは考えられていませんでした。アクトチェアはしたがって基本的には従来のオフィスで使用するはずのチェアとして開発されていたはずです。しかし、その機能は在宅にも非常に有効であり、むしろコロナ禍のハイブリッドワークにおいて、オフィスのなかでのソロワークが自宅やサードプレイスに移行したと考えられ、従って優秀なオフィスのソロワーク用のイスはそのまま自宅でもほぼ優秀なイスだということができるのだと思います。
従来の考え方からすると自宅にオフィスチェアはサイズ的に大きいとか価格が高いとかいわれますが、コンパクトなチェアで同じ性能を持ったイスを探すことははっきりいって難しいと思います。ソロワークを充実させたいのであれば、「この程度で充分」ではなく、性能の良いイスを使用する方が基本的には楽ですし、集中も続くと思います。まして、イトーキというブランドの安心感とオシャレなデザインは自宅の演出やモチベーションアップひいてはユーザー自身のレベルアップにもつながると思います。
このように新しく多くの性能を備えたアクトチェアは、まさに在宅ワークにオススメしたいオフィスチェアの一脚です。

代表的なショールーム

「ZA SALON TOKYO(坐サロン 東京)」

イトーキは、完全予約制のコンシューマー向けチェアショールーム「ZA SALON TOKYO(坐サロン 東京)」を東京京橋にオープンします。
同社によると、テレワークがあたらしい働き方として定着し、在宅ワーク環境について様々な課題が出てきたといいます。そこで「ZA SALON TOKYO(坐サロン 東京)」では、快適な「はたらく」をサポートするイトーキの人気チェアに座れる場を提供することで、顧客の最適なチェア選びを促進するとしています。
「ZA SALON TOKYO(坐サロン)」では、身体の動きにフレキシブルに順応し、デスクワークを快適にサポートする「アクトチェア」をはじめ、他のインテリアにも合わせやすいデザインで正しい着座姿勢に導くメカニズムを備えた「バーテブラ03チェア」などの人気チェアを用意しているといいます。ぜひ着座感、使用感を試してほしいとしてます。

ZA SALON TOKYO詳細

営業開始:2022年9月26日(月) 10:00から
開館時間:10:00~17:00 (要事前予約)
定休日 :火曜日、土曜日、日曜日、祝祭日
所在地 :東京都中央区京橋3-7-1 相互館110タワー 3階
     東京メトロ銀座線「京橋駅」より徒歩1分/都営浅草線「宝町駅」より徒歩2分

メーカー紹介

イトーキ

株式会社イトーキは、1890年に伊藤喜商店として創業。120年を超える歴史では、ゼニアイキ(金銭記録出納機)をはじめ、世の中にないものを生み出してきた、INNOVATIONの軌跡でもあるとしています。そして、原点の精神は変わることなく、受け継がれているとしています。
VALUE イトーキの価値提供
同社は、最先端の研究・開発を行い、新しい価値を創造し、オフィス空間をはじめ、公共施設や教育施設、医療福祉施設、パーソナル空間まで、これからのワークスタイルをサポートするとしています。

Vision Statement
人も活き活き、地球も生き生き 
Vibrant People, Beautiful Planet.

同社は、生き生きと持続する美しい地球と、そこで活き活きと活動する人びとが、互いに作用しながら織り成していく、躍動感ある未来を求めて企業活動を行っていくとしています。
活動の全ての領域において徹底的な環境配慮を続け、人びとの多様な価値観を受容する寛容さを持ち、創造的で豊かな、活力ある社会の実現を目指していくとしています。

Mission Statement
明日の「働く」を、デザインする。
We Design Tomorrow. We Design WORK-Style.

同社は、心と身体の健康を維持し、高い生産性を実現しながら、力強い創造性を発揮し、そして価値あるイノベーションを生み出していく、そういった、人びとの「働く」という活動を支援していくといいます。
同社は、常に「人」を中心に据えた思考を持ち、明日へとつながる、新鮮で価値ある、充実した「働く」をデザインし、顧客の働く「空間」「環境」「場」づくりを実践していくとしています。

イトーキのワークプレイス事業については、同社は、1890年の創業以来、ミッションステートメントに『明日の「働く」を、デザインする。』を掲げ、オフィス家具、物流機器、ICT・映像音響機器、建材内装設備など幅広いラインアップでさまざまな「空間」「環境」「場」づくりをサポートしてきたといいます。
コロナショック以降は働く空間全体を「働く環境」と捉え、ワーカーが"集合して働く"環境づくりのための製品・サービスのほか、在宅ワークや家庭学習のための家庭用家具などの"分散して働く"環境を支える商品、さらに企業の働き方戦略や働く環境整備のためのサーベイやコンサルティングサービスなどトータルで提供することで、あらゆる空間における「働く環境」づくりを支援しているとしています。

ここに記した説明は2022年9月時点のものです。より正確さを心掛けましたが、変更があったり、もし事実と違うことがありましてもご容赦いただきたく存じます。
また山人のコメントは実際に試座し、様々な場面で取材を通じて得た印象ではありますが、あくまでも主観的なものであり、また、体格差などもありますので、できるだけ試座をされ、あくまでもご自分でご判断ください。


(アクトチェアの画像については株式会社イトーキ様のご協力をいただきました)

Follow me!