在宅ワークにオススメ(したい)オシャレなオフィスチェア10選
セイルチェア

「Sayl Chairs(セイルチェア)」(ハーマンミラー)

セイルチェア

セイルチェアはハーマンミラーが2010年10月、2年に一度ドイツで開催される世界的な家具見本市「オルガテック」で発表し、2011年2月に日本でも発表会を開催し、同年5月から発売を開始したオフィスチェアです。

同チェアには、ワークチェア、サイドチェア、スツールがあり、座面は布張り。背もたれはサスペンションタイプとアプホルスター(布張り)タイプがあります。サイドチェアの脚部は、4つまで積み重ねることができる4レッグとスレッドスペースがあるとしています。

デザインはYves Behar(イヴ・べアール)氏。

ハーマンミラーがデザイナーのイヴ・べアール氏に依頼したことは、美しいデザイン、最先端の人間工学、洗練された設計工学、環境への配慮など、ハーマンミラーの特長すべてを兼ね備えながら、手頃な価格帯のチェアを配発することだったといいます。

べアール氏は、まず「最小限の素材で最高のものを生み出す」デザインを模索することからスタートしたといいます。それから氏は、自分が住んでいるサンフランシスコのゴールデンゲートブリッジの工学原理をチェアに応用できないだろうか、と考えたとしています。
サスペンションタワーを使用してフレームのないサスペンションバックをサポートするという概念により、エラストマー素材が、サポートの必要な部分では張力を最大限に発揮するように、また、ほかの部分では体の自由な動きを妨げない強度になるようにと、張力を調整して張ることができたとしています。

セイルチェアは、優れたデザイン、健康的に身体をサポートする機能、特別な価値の3種類を兼ね備えているといいます。洗練された技術でシンプルな素材を生まれ変わらせ、セイルチェアをより多くの人に使用してもらえるようにしたといいます。

主な特長は以下のとおりです。

3Dインテリジェントバック

セイルチェアのフレームのない3Dインテリジェントバックは、座る人の身体を支えるサポートと自由な動きとの健康的なバランスを保つといいます。サスペンションバックのエラストマーは、背骨の部分とその他の部分では厚みと強度がことなり、背骨の部分ではより高いサポート力、その他の部分ではより少ないサポート力を提供することで、座っている時のさまざまな動きを促すとしています。

ポスチャーフィット

セイルチェアの3Dインテリジェントサスペンションバックは、仙骨をサポートする形状で、背骨が自然な「S」の字を保ち、体が疲れることなく健康的な姿勢を保てるようにするといいます。

ダイナミックなサポート

アプホルスターバックのワークチェアの場合も、3Dインテリジェントサスペンションと同じような構造が採用されていて、一般的な椅子の背もたれの外観でありながらも、同等のダイナミック・サポートを提供するといいます。ワークチェアの両方のタイプで選択できるランバーサポートは、10㎝の範囲で調節できるとしています。

美しさを選択

セイルチェアのフレームのない背もたれとYタワーサスペンションは、目を惹く美しいデザインの中にデザイナーのインスピレーションと意図を体現しているといいます。ストレッチニットバックカバーは、セイルチェアの特徴である3Dサスペンションバックのデザイン性、サポート力、通気性を損ねることなく、ソフトで暖かみのある美しさを醸し出しているとしています。全面アプホルスターバージョンもあるといいます。どちらも、あらゆる環境にマッチする彩り豊かなカラーバリエーションを用意したとしています。

環境に配慮したデザイン

最小限の素材を使用しながら最大限のものを提供する構造を持つ吊り橋にインスピレーションを受けて、イヴ・べアール氏はその素晴らしい構造に工学原理を適用して、セイルチェアを生み出したといいます。このワークチェアの「エコ非物質化」のデザインは、より少ない素材をより独創的な方法で使用することで、159㎏までの体重を人間工学的にサポートするとしています。
また、ハーマンミラーは、製造工場と購入者の距離を縮めるために、セイルチェアを3大陸で製造してるといいます。同製品は、ポリ塩化ビニールを含んでおらず、素材は、ほとんどが完全にリサイクル可能となっているとしています。

調節できる機能は以下のとおりです。
① シート高さ
② 座面の奥行
③ リクライニングの硬さ
④ 前傾チルト設定
⑤ リクライニングの範囲設定
⑥ ランバーサポートの高さ
⑦ アームの高さ
⑧ アーム幅、角度
⑨ アーム奥行

セイルチェアは約5000通りのカスタムカラーが選択できるといいます。
カラーや仕様によって、価格が変わります。
たとえば、
アーム:フルアジャスタブルアーム
サポートオプション:ランバーサポート付
ベース&フレーム:ポリッシュド、ブラックフレーム
キャスター:カーペット用
在庫あり
が、124300円(税込み)
などとなっています。
納期も在庫状況によって変わるため、メーカーにご確認ください。

山人のオススメポイント

個性的で独創的なスタイル

アーロンチェアが、世界を代表するオフィスチェアの1つであるならば、世界を代表するオシャレなオフィスチェアの1つがこのセイルチェアといってもいいのではないでしょうか。
個性的で、独創的なスタイルは発表された2010年から12年経っても少しも古さを感じさせることがないと思います。むしろここ数年の著名なオフィスの主力のチェアに採用されているのが目立つように思います(山人の個人的な印象かもしれませんが)。ウイズコロナ、ABWといった状況に適したチェアと評価されているのかもしれません。また、オフィスに個性をだす、演出を行う上で、個性的なオフィスチェアを導入するのは、実は有効な手段であると思われます。ブランド力、デザイン、価格、座り心地に代表される機能、そして環境対応と保証期間、これらの要素を高い次元で実現している点でセイルチェアは有力な選択肢の一つで、これは在宅ワークにおいてもいえることだと思います。

最小限の素材で最高のものを

ボディは小ぶりに見えますが、実際の座り心地は意外に奥行きが深く、柔らかく、ゆったりと座ることが出来ます。デザイン上ヘッドレストは付きませんが、良い姿勢を保てるので必要ないのではないでしょうか。エラストマーバックは柔らかく、3Dインテリジェントバックは説明のとおり、抑えるべきところと柔らかいところが十分に計算されていて、何の痛痒もなく、気持ちの良い座り心地を与えてくれます。当たり前ですが、これらが、イヴ・べアール氏のデザインの素晴らしいところであり、「最小限の素材で最高のものを生み出す」という氏の最初の考え方の実現したカタチなのだと思います。山人は2011年2月に日本で行われた発表会に取材で参加しています。その席で氏とそれについて話しをし、このことは我々日本人の考え方に通じるものがあると伝えたことがあります。それは、私事で恐縮ですが自分のなかの貴重な体験として今も残っています。
世界的なインダストリアルデザイナーのレベルというものを感じることも大きな価値であるのではないでしょうか。
ハーマンミラーの重要なヘリテージの1つであるセイルチェアは在宅ワークにオススメしたいオシャレなチェアの1つです。

ブランド紹介

1905年の創業以来、ハーマンミラーは、人の力を最大限に引き出す問題解決型のデザインへのコミットメントを指針としてきたといいます。今日に至るまで、ジョージ・ネルソン、イームズオフィス、イサム・ノグチといったミッドセンチュリーの巨匠、ロバート・プロプストやビル・スタンフといったリサーチ志向のビジョナリー、そしてIndustrial Facilityやスタジオ7.5といった今日の革新的なスタジオなど、その時々で最も先見の明に優れたデザイナーと非常に重要な関係を築いてきたとしています。人間工学に基づいた家具の創造から、20世紀を代表する製品の製造まで、過去1世紀にわたって不朽のインパクトをもつ独創的で時代を超えたデザインを開拓するとともに、後世に残るデザイン、イノベーション、ソーシャルグッドの遺産を確立してきたといいます。ハーマンミラーは、私たちが住む世界をデザインするために力強く活動するブランドの集合体MillerKnoll (NADSAQ:MLKN) の一員だとしています。

代表的なショールーム

ハーマンミラーストア丸の内(直営店)
〒100-0005
東京都千代田区丸の内2-1-1
営業時間 月曜日-土曜日 / 12:00-20:00
日曜日, 祝日 / 11:00-19:00
定休日無し (年末年始を除く)
TEL:03-3201-1820

その他直営店としては

ハーマンミラーストア青山店
ハーマンミラーストア銀座店
ハーマンミラーストア渋谷店
ハーマンミラーストア二子玉川店
ハーマンミラーストア心斎橋店
ハーマンミラーストア名古屋店


があります。
直営店ではパーソナルフィッティングとして、ワークチェアを検討している人に エルゴノミックアドバイザーによるパーソナルフィッティングサービスを行っているといいます。顧客一人ひとりの話をじっくり聞きながら、働き方やワークスペースに合った最適なエルゴノミックソリューションを提案するとしています。 

ここに記した説明は2022年9月時点のものです。より正確さを心掛けましたが、変更があったり、もし事実と違うことがありましてもご容赦いただきたく存じます。
また山人のコメントは実際に試座し、様々な場面で取材を通じて得た印象ではありますが、あくまでも主観的なものであり、また、体格差などもありますので、できるだけ試座をされ、あくまでもご自分でご判断ください。


(セイルチェアの画像についてはハーマンミラージャパン株式会社様よりご提供いただきました)

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